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Vaio Tシリーズ受注開始 多フリップ式13.3インチノートPCの仕様と価格

30秒でわかる内容解説

Vaioが日本市場向けに多フリップ機構搭載のノートPC「Tシリーズ」の受注を開始した。13.3インチの2.5KタッチスクリーンとIntel Core Ultraプロセッサーを組み合わせ、最大64GBのメモリと2TBのSSDを選べる。標準モデルは34万1000円からで、大容量バッテリーオプションを搭載すれば動画再生約18時間を記録する。モバイルワークやタブレット利用を好むユーザーに即座に試せる新型機だ。9月18日から12月1日までの期間限定で発売キャンペーンも実施される。

多フリップ機構とWQXGAディスプレイの組み合わせ

Tシリーズはノート、タブレット、ビューの3つの形態を切り替えられる多フリップ機構を採用している。画面は13.3インチのWQXGA(2560×1600ドットの解像度規格)タッチスクリーンで、光沢仕上げのflash surface(指紋や反射を抑えるコーティング技術)を採用する。

The Vaio T series is pictured in two different positions enabled by its multi-flip hinge
多フリップ機構によりノートとタブレットの両方で使用できるVaio Tシリーズ(出典:Notebookcheck

処理系にはIntel Core Ultra 5 325とCore Ultra 7 356Hの2種類が用意される。Core Ultra 7 356Hは16コア16スレッドを備え、Core Ultra 5 325の8コア8スレッドよりも並列処理能力が高い。

メモリはLPDDR5X(ノートPCに採用される高速なモバイル用メモリ規格)を搭載し、Core Ultra 5 325モデルでは最大32GBまで、Core Ultra 7 356Hモデルでは最大64GBまで拡張可能だ。

筐体の寸法は312mm×224.6mmで、最厚部は19.6mmに達する。重量は約1.253kgで、持ち運び時の負担を軽減する。配色はfine blackとfine redの2色から選べる。標準構成ではメモリ16GBとSSD 512GBが初期搭載される。

Vaio T series in view mode (fine red)
ビューモードで利用するfine redカラーのVaio Tシリーズ(出典:Notebookcheck

大容量バッテリーとAI機能で拡張された仕様

SSD容量は1TBで3万8500円増、2TBで11万円増、または19万8000円増の上乗せとなる。標準構成のSSDはPCIe 5.0(データ転送速度が従来比約2倍のSSD接続規格)の第五世代高速SSDが採用され、データ転送速度の向上が期待できる。

プロセッサーオプション比較
項目Core Ultra 5 325Core Ultra 7 356H
コア/スレッド数8/816/16
最大メモリ容量32GB64GB
ベンチ相対性能78%100%

選べるオプションに大容量バッテリーがある。これを装着すると、JEITA 3.0(電池駆動時間を測定する日本電子情報技術産業協会の基準)で動画再生約18時間、アイドル時最大29時間を記録するという。価格は約1万1000円の上乗せだ。

入力は日本語配列が標準だが、約5500円の上乗せで英語キーボードに変更できる。カメラは9.2MPのレンズとAIビジョンセンサーを搭載し、Windows Helloによる顔認証に対応する。

AI機能は通話品質の向上にも寄与する。ノイズキャンセレーションやオンライン会議の制御機能が内蔵されており、遠隔ワークでの通信環境を整える。9月30日にはVaio WellnessCare(カメラで心拍数や血管情報を取得する生体情報機能)が開始される。

ベンチマークと実使用想定での性能位置づけ

Notebookcheckが実施した29項目のベンチマーク比較では、Core Ultra 7 356Hを基準値の100%とした場合、Core Ultra 5 325は78%の性能を示した。同社の既存機「SX14-R」も2560×1600解像度のディスプレイを搭載するが、14インチの従来の筐体を採用する。

Tシリーズは13.3インチパネルと多フリップ機構を組み合わせることで、画面比率16対10のワークスペースを確保しつつ、持ち運び時のコンパクトさを両立している。

2.5K解像度は2560×1600ドットを指す。テキスト表示の精細さが向上し、マルチタスク時の画面占有率も拡大する。タッチ操作時の反応速度もflash surface技術により最適化されている。

指先でスクロールやズームを行う際、遅延を感じにくい設計だ。多フリップ機構により、タブレットモードではスタイラス操作を想定した入力精度が求められる。9月10日に発表された直後から約1週間強で受注を開始しており、先行予約層からの注目度は高い。

筐体の最厚部は19.6mmに達するが、開閉時のヒンジ剛性は日常使いに十分な強度を維持する。色違いのfine redとfine blackは、ビジネスシーンだけでなくパーソナルな用途でも選択肢を広げる。

日本限定販売と発売キャンペーンの条件

受注は日本国内のVaio Storeにて開始され、12月1日の午前9時59分まで発売キャンペーンを実施する。キャンペーン終了後は通常価格での販売となり、オプション設定やSSD容量の選択幅が在庫状況に左右される。現在販売中の日本向けモデルはすべてVaio Store限定で、Amazonなど他のECサイトでは販売されていない。

在庫が埋まり次第、一部オプションの設定が終了する見込みだ。日本市場向けのみの販売であり、他地域での販売時期や価格については明言されていない。既存の国際展開モデル「FS 14」はAmazonで販売されているが、Tシリーズは国内専用ラインナップとして位置づけられる。

9月18日から12月1日までの受注期間中は、在庫状況に応じてオプションの選択が可能だ。大容量バッテリーや英語キーボードの追加は、在庫が許す限り継続する。9月30日にはカメラベースの生体情報取得機能「Vaio WellnessCare」が開始され、心拍数や血管情報をリアルタイムで取得する仕組みだ。

用語の注釈

LPDDR5X
薄型ノートPCやスマートフォン向けに設計され、高速動作と省電力性を両立するメモリ規格である。(参考:LPDDR5X | Micron Technology Inc.

出典