Asetek協業のRTX 5070水冷デスクトップG TUNEが9月に受注開始
25秒でわかる内容解説
冷却技術のAsetekがマウスコンピュータとMSIと提携し、RTX 5070を搭載したカスタム水冷デスクトップを発売した。G TUNEシリーズに追加される本機は、240mmラジエーターでGPUを直接冷却し、筐体内の熱を外部へ逃がす設計だ。自作ユーザー向けにオーバークロックの余地を残す300W対応の冷却性能を持ち、9月17日より日本国内で公式Webサイトおよび直営店舗にて受注が開始されている。
専用水冷アーキテクチャと300W TGP冷却能力
製品名はMouse Original NVIDIA GeForce RTX 5070 Liquid-Cooled Overclocked Editionである。マウスコンピュータの公式ウェブサイトおよび直営店舗で2026年9月17日より注文を受け付けている。
GPUの熱密度が高いRTX 5070に対応するため、専用設計の240mm AIO水冷アーキテクチャを採用した。300W TGPまでの冷却能力を持ち、デフォルトの250W負荷を余裕で処理する。オーバークロック時の温度上昇を抑え、サーマルスロットリングを回避できる。
GPUコアのヒートスポットと隣接するVRAMモジュールを直接冷却するカスタム銅製コールドプレートを搭載する。240mmスリムラジエーターから冷却風を筐体外へ直接排気する。これにより筐内温度の上昇を防ぎ、周辺パーツへの熱影響を最小限に抑える。
冷却性能についてAsetekは「300 W TGP Designed Capacity: Effortlessly handles the RTX 5070's default 250 W load while leaving significant overclocking headroom, keeping temperatures well below throttling limits.」と説明している。
300W TGP対応設計により、標準の250W動作を楽に処理しつつ、オーバークロック時の熱負荷もカバーできる。サーマルスロットリングが発生する上限温度を十分に下回る状態を維持する。自作PCではGPUの熱設計が筐内環境を左右するため、この能力差は重要だ。
低ノイズポンプと5万時間寿命の信頼性設計
冷却ポンプには8極モーターと7枚羽根インペラを組み合わせた。電気的な揺らぎと流体の乱流を低減し、1m地点で20dB(A)のポンプノイズを実現した。単体で25cmの距離に置いても27dB(A)に収まる。
35度の室温環境で250W負荷をかけた際の筐体全体のノイズは、約30dB(A)に抑えられる。これはほぼ無音に近いレベルであり、長時間のゲームや作業でも煩さを感じにくい。
信頼性についても配慮がなされている。耐食性金属と低透気率EPDMラバーチューブを使用し、5万時間のメンテナンスフリー寿命を確保している。
EPDMは耐熱性と耐候性に優れる合成ゴムであり、水冷チューブの素材として採用される。低透気率EPDMチューブは水分の透過を防ぎ、冷却液の蒸発による性能劣化を抑制する。
5万時間という稼働時間は、一般的な自作パーツの交換サイクルを大きく上回る。カスタムフルカバーコールドプレートがGPUコアだけでなくVRAMも冷却するため、メモリ熱によるクロック変動を抑制できる。
筐外排気による自作PCとの相性と冷却効率
発売直後のコミュニティからの具体的な反応はまだ確認されていない。しかし、従来の空冷クーラーでは限界を超えやすいRTX 5070の熱設計を、専用水冷で解決した点は自作ユーザーに刺さるだろう。
特に240mmスリムラジエーターで筐外排気を実現した構造は、従来のAIOクーラーが筐内を温めやすい課題を補っている。冷却効率と筐内環境の両立を図る設計思想が反映されている。
オーバークロックの余地を残す300W TGP対応は、パワードローを調整する上級者層にも受け入れやすい。カスタムフルカバーコールドプレートがVRAMも冷却する点も、メモリ熱によるクロック変動を抑制する。
筐外排気設計により、CPUやメモリ、SSDへの輻射熱を軽減できる。自作PCでは筐内温度がパフォーマンスに直結するため、この排気経路の確保はシステム全体の安定性向上に寄与する。
冷却風を直接筐外へ逃がすため、ケースファンが冷却負荷を分散しやすい。自作ユーザーはケース内の気流を自由に設計できるため、本機との相性は高い。
東京ゲームショー発表と国内受注状況
東京ゲームショー2026で発表され、日本企業であるマウスコンピュータが販売を担当する。冷却パートナーのAsetekに加え、MSIも協業に加わっている。
具体的なPCモデル名はMouse Original NVIDIA GeForce RTX 5070 Liquid-Cooled Overclocked Editionと明記されている。発売価格は資料に明記されていない。MSIの役割についてはGPU供給元か筐体供給元か、現時点で未確定である。
受注は9月17日より開始され、公式Webサイトおよび全国直営店舗で対応している。G TUNEラインナップのデスクトップとして組み立て済みで提供される。
自作ユーザーはG TUNEの完成品をベースに、必要に応じてメモリやSSDを後から追加できる。冷却アーキテクチャがGPU専用に最適化されているため、ケース内のレイアウト自由度も高い。
9月17日より受注が開始されたため、在庫状況は店舗により異なる。公式Webサイトでの購入と直営店舗での購入の両方が可能である。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 受注開始日 | 2026年9月17日 |
| 販売チャネル | 公式Webサイト、直営店舗 |
| 対象ラインナップ | G TUNE |
| 未確定事項 | 価格、MSIの役割 |
用語の注釈
- EPDM
- 耐熱性・耐候性・耐水性に優れる合成ゴムであり、水冷チューブの素材として採用される。(参考:耐熱性・耐候性・耐水性に優れているEPDMゴムの特徴と使用例 ...)