macOS 27でApple Intelligenceを無効化するサードパーティ製ツール「RemoveMacAI」
30秒でわかる内容解説
GitHubユーザー「omlahore」が、macOS 27に標準搭載されたApple Intelligenceをオフにするスクリプト「RemoveMacAI」を公開した。設定画面に一元スイッチがない同OSにおいて、機能無効と同時にディスク上のモデルファイルを削除し約12GBのストレージを解放する。ユーザーが手動で管理する必要性が高まる中、開発者や一般ユーザーの関心が集まっている。これによりストレージ不足に悩むMacユーザーの選択肢が増える。
機能無効とモデル削除を一元管理する仕組み
macOS 27ではApple Intelligenceを一元でオフにするスイッチが廃止された。機能が無効になってもディスク上のモデルファイルは残るため、ストレージを圧迫する原因となっている。RemoveMacAIはこれを一括で処理する。スクリプトを実行するとシステム設定画面にプロファイルがインストールされ、各機能のオフとモデル削除が行われる。
下の画像はツール実行時の出力例を示す。ファイルの改ざんを検出するSHA-256ハッシュ値による検証と、GitHub Actionsでのビルド出典証明が付与されている。curlによるワンライナーインストールやHomebrew経由での導入が可能だ。実行後は設定を元に戻すrevertコマンドも用意されている。
Apple silicon搭載Macに限定され、macOS 27.0でテストされた。27.0.1以降ではバージョン0.2.3以降を使用する必要がある。モデルの削除にはAppleのasset service経由で行われ、System Integrity Protectionを有効のまま/System配下のファイルを直接変更しない。プロファイルの設定により、削除したモデルの再ダウンロードがブロックされる。
SiriやWriting Tools、Genmoji、Image Playground、Mailのスマートリプライなどが対象となる。--keepオプションで特定機能を維持したり、--dry-runで変更前を確認できる。モデルのサイズはasset serviceが報告できない場合、未知として表示される。エラー時はステータス1を返し、プロファイルは活性したままになる。
Rosetta削除とストレージ表示の遅延要因
macOS 27ではRosettaが標準搭載から外れた。必要な場合、ユーザーが再インストールする必要がある。この変更もアップグレードの要因の一つとして挙げられている。Apple Intelligence関連の機能は多岐にわたる。これらをオフにすると、約12GBの領域が解放される。
They removed Rosetta and you have to reinstall that if you want it.
Rosettaが削除されており、必要なら再インストールしなければならない。
設定画面のストレージ項目では、モデル削除直後でもApple Intelligenceの容量表示が更新されない。Appleのasset serviceはファイルをすぐ解放するが、macOS側が独自のスケジュールでディスク上のファイルを削除するまで表示が追いつかない。また、macOS 27ではSpotlightウィンドウがSiriというプロセス名で実行されるため、タスクマネージャーに同名のプロセスが表示されることがある。
機能無効化に伴い、カレンダーの自然言語編集やショートカットのUse Modelアクション、Xcodeの予測コード補完なども利用できなくなる。音声入力(Dictation)のモデルは別管理のため、オフにしても影響はない。プロファイルとダウンロードブロックはmacOSアップデート後も維持される。
ストレージ消費への不満とOSの肥大化懸念
Hacker Newsではツールのオープンソース化と自動検証プロセスが高く評価されている。一方で、curlによるシェルスクリプトの直接実行を不安視する声も根強い。macOSが管理者による手動メンテナンスを必要とする肥大化したOSへと変質しつつあるとの懸念だ。WindowsやLinuxと同様のデブロート需要が生じているとの指摘もある。
ストレージ消費への不満が目立つ。12GBという容量は開発者にとっては大きな負担となる。SSD容量が限られるApple製品の特性を考えると、使用しないAIモデルを強制的にインストールする戦略が功を奏している。軽量なオンデバイス推論モデルは有用だが、ユーザーが制御できない点は「enishittification」と評される。
iOS版の同類ツールを望む声や、プロンプトで切り替えられるべきだとの意見も出ている。macOSのプライバシー対策が強化される中、agenticワークフローの制限が進むとの見方もある。一方で、一般ユーザーはポップアップの承認を間違える可能性を考慮し、開発者向けの仕組みが消費者向けにどう適用されるかは不透明だ。
アップデート維持とiOS版ツールの行方
macOS 27.0.1以降ではバージョン0.2.3以降を使用する必要がある。プロファイルとダウンロードブロックはmacOSアップデート後も維持される。iOS版で同様のモデル削除ツールが存在するかどうかは現時点で不明である。
Appleは設定画面で項目を残しつつ、ファイル削除を遅延させる運用をとっている。ユーザーが明示的に管理画面を開かない限り、容量表示は更新されず、再ダウンロードも防止される。この仕組みが安定すれば、macOS 27以降の標準的な運用の一つとなる可能性がある。
ツールのバージョン0.2.3は27.0.1に対応している。GitHubのリリースページで最新バージョンの確認と変更点の追跡が可能だ。2026年10月4日に公開された本ツールは、macOS 27の運用を補完するものとして定着する可能性がある。
用語の注釈
- SHA-256
- 入力データから固定長のハッシュ値を出力するアルゴリズムであり、ファイルの改ざん検出に利用される。(参考:SHA-256とは?仕組み・ハッシュ関数との違い・用途・saltと ...)