14インチM6 MacBook Pro発表、OLEDと従来型に分かれるラインアップ
25秒でわかる内容解説
Appleが14インチM6 MacBook Proを発表し、MacBook Proは従来のLiquid Retina XDRモデルとPROLED XDRモデルが並ぶ販売体制になった。新モデルは2つのラインに分かれ、顧客に選択肢を残す。14インチM6モデルは従来筐体として登場し、OLED筐体はタッチ対応の上位機として並ぶ。ガジェット好きには、画面の種類を選ぶ判断が焦点になる。
円換算は1ドル=158.06円(2026年10月29日、欧州中央銀行の参考レート)による概算で、日本での販売価格とは異なる。
従来型筐体に残るポートと無線規格
14インチM6 MacBook Proには、12コアCPUと12コアGPUを持つM6チップが入る。Appleは新しい2nm(2ナノメートル)プロセスで電力効率を高め、メモリ帯域幅を170Gbpsに引き上げたと説明する。ただし帯域幅の全速度は、24GBか32GBのユニファイドメモリを選ぶかで変わる。
本体にはAppleの無線チップN1が載り、Wi-Fi 7とBluetooth 6を使える。以前はM5 ProかM5 Maxのモデルだけで、この無線規格が選べた。外部接続はThunderbolt 4(高速データ転送と映像出力の規格)を3つ備え、Thunderbolt 5の高速化には対応しない。
MagSafe充電ポート、HDMI、SDカードスロット、3.5mmイヤホンジャックは従来どおりに残る。画面には12メガピクセルのCenter Stageカメラ用のノッチがあり、OLEDモデルのDynamic Island(画面の一部が動く領域)はない。写真では、このノッチ付きのLiquid Retina XDR画面と側面のポート配置が分かる。
重さは3.5ポンドで、タッチ対応のOLEDモデルの3ポンドより重い。薄さはほぼ同じでも、バックライトが要らないOLED層の分だけ軽くなる。持ち運びを重視する人は、画面の種類と重さを合わせて確かめることになる。
PROLED XDRと旧筐体の二系統
Gizmodoによると、MacBook Proのラインアップは、PROLED XDR(OLED画面)を載せた新筐体と、Liquid Retina XDRを載せた旧筐体に二分割された。旧筐体の画面はmini-LED(小型発光素子を並べた画面)タイプの明るさで、長年のMacBook Proに慣れた人向けの表示だ。写真では、M6 14インチMacBook Proの画面と筐体の質感が分かる。
16インチMacBook ProにはM6チップが載らず、M5 ProまたはM5 Maxのみが選べる。大型モデルでもOLEDタッチ画面を選ぶと、同じプロセッサが載る。Appleは、OLEDタッチ画面への追加支出で性能が上がるとは約束していない。
ベース価格は1,999ドル(約31万6,000円)で、今年の値上げ後のM5モデルと同じだが、PROLED XDRモデルは2,899ドル(約45万8,000円)になる。最も強力なApple silicon(Apple設計のチップ)だけを求めるなら、OLEDタッチ画面なしの現行MacBook Proを選ぶと、出費を抑えられる。Appleは、オンラインストアで2つのノートPCラインを分けて見せている。
AppleはOLEDノートPCに新しい名前を付けず、まだMacBook Proと呼ぶ。
Gizmodoが試した性能とAIデモ
Gizmodoは、AppleのPro and TellイベントでOLEDディスプレイがLCDモデルより優れていると示されたと報じる。同メディアは、M6チップのCPUとGPUの性能向上に触れ、Appleがグラフィック関連作業で30%の向上を主張する点を書く。ただし検証では、デスクトップのM6 Mac miniとM5 MacBook ProをGeekbench 6のMetal GPUテストで比較し、約24%の差を観測した。
この比較は機種が異なるため、実際のMacBook Proでの伸びは確認が必要になる。Gizmodoは、通常のMacBook Proが従来どおりだとしたうえで、選択肢が残ると書いている。
イベントでは、M6 MacBook ProがエンジニアリングアプリMatlabで航空機の衛星接続モデルを表示した。AIコーディングツールで軌道上の衛星数や地球からの距離を制御するデモが行われた。写真では、Matlab上の衛星接続モデルとMacBook Proの画面が写っている。
Appleは24時間のバッテリー寿命を訴えるが、Gizmodoは低輝度でストリーミングするテストによる数値だと注意する。実使用では、1日の作業をこなせる程度の電池が残ると見ている。同メディアは、OLEDモデルの画面を前にすると、旧筐体のノッチを欠点として挙げた。
出荷開始と未確定の性能
Gizmodoは、M6 MacBook Proが万能ノートPCの強い候補になると見ている。同メディアは、財布にとっての最善の希望はM6 MacBook Airを待つことかもしれないと書いている。
Maybe our best hope for our wallets is to wait for Apple to launch an M6 MacBook Air.
財布にとっての最善の希望は、AppleがM6 MacBook Airを発売するのを待つことかもしれない。
前述の30%の性能向上と24時間の電池寿命は、実機での数値が未確定のままだ。OLEDモデルと非OLEDモデルの将来のラインアップ分化も、まだ確定していない。Gizmodoは、選択肢がいつまで続くかに疑問を示している。
Gizmodoは、オンラインストアで分かれた2つのラインが、将来はチップに応じて画面タイプを選ぶ仕組みへ進むと見ている。Appleが将来の計画をほとんど語らないが、次のMaxプロセッサがOLED上位機専用になる日を想像できる、と述べている。メモリとストレージの価格上昇が続けば、上位Macの総額はさらに膨らみうる。Gizmodoは、より高い構成を選ぶほど性能が出るが、追加費用が必要だと書いている。
14インチM6 MacBook Proは予約注文を受け付け、11月6日より出荷を開始する。
用語の注釈
- Thunderbolt 4
- Intelが開発した次世代の高速データ転送・映像出力に対応する接続規格である。(参考:Thunderbolt 4とは何か?USB-Cとの違いを初心者にもわかり ...)