Xiaomi Pad 9 Pro Max、Xring O3がGPUで記録更新
20秒でわかる内容解説
Xiaomiのタブレット「Pad 9 Pro Max」が、自社SoC「Xring O3」でGPUベンチマークの記録を塗り替えた。Notebookcheckは、AppleやGoogle、Qualcommの最新SoCと比べ、描画性能で優位に立つと報じた。一方でAI処理には弱点があり、処理内容によって評価が変わるため、用途別の判断が必要になる。
円換算は1ドル=157.25円(2026年10月30日、欧州中央銀行の参考レート)による概算で、日本での販売価格とは異なる。
GFXBench 4Kで85FPS、Pixel 10 Proより70%以上速い
Notebookcheckは、Xiaomi Pad 9 Pro Maxの性能テストを公開し、自社SoC「Xring O3」を積むタブレットを評価した。SoCは、CPUやGPU、NPUなどを1つのチップにまとめた半導体で、スマートフォンやタブレットの中心部品である。
描画性能では、GFXBenchの4K Aztec Ruins High Tier Offscreenで85FPSを記録した。GFXBenchは描画性能を測るベンチマークで、重い処理の速さを比べるための指標である。オフスクリーンは画面表示を使わない条件で、さらにその条件ではGoogle Pixel 10 Proより70%以上速いことも分かった。iPad Pro 11(2025)より40%以上速いことも、同じテストで示された。
3DMark Wild Life Unlimitedでは、30,000ポイントを超える結果を残した。3DMarkはグラフィック性能を数値化するベンチマークで、ゲームの描画負荷を測るものである。GPUのMali G2-Ultra NX MP16はApple M5との差が3DMarkでは小さいが、4KのGFXBenchでは差が広がった。
下の表は、Notebookcheckが示した主要な数値と位置付けをまとめたものである。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| GFXBench 4K Aztec Ruins High Tier Offscreen | 85 FPS |
| 3DMark Wild Life Unlimited | 30,000ポイント超え |
| Geekbench 6マルチコア 対 Pixel 10 Pro | 50%以上優位 |
| CPU性能の位置 | Snapdragon 8 Gen 5 EliteとApple M4の間 |
| AI/NPU性能 | Apple M4/M5に大きく後れ |
CPUはSnapdragon 8 Gen 5 EliteとApple M4の間
Xring O3は、Xiaomiが自社で設計したチップで、タブレット向けの半導体として登場した。Notebookcheckは、Xring O3がQualcommのSnapdragon SoCsに挑むだけでなく、Apple M4にCPU性能で接近したと述べる。
ただしApple M5はCPU性能で別格の存在であり、Xring O3はそこには届かない。CPU性能の位置は、QualcommのSnapdragon 8 Gen 5 EliteとApple M4の間にある。
Geekbench 6のマルチコアでは、Google Pixel 10 ProのTensor G5より50%以上速い。Geekbench 6はCPU性能を数値化するベンチマークで、複数のコアを同時に使った処理を見る。
GPUでは前述の記録が出て、Xring O3は入手可能な高速ARMチップの一つに数えられる。ARMは、省電力設計を前提にスマートフォンやタブレットで広く使われるアーキテクチャである。
AIテストでNPUがApple M4/M5に後れ
Notebookcheckの評価は、GPUの強さとAIの弱さを対比させるものになっている。AI加速では、Xring O3のNPUがApple M4/M5に大きく後れを取る結果となった。NPUは、AI処理に特化した専用演算ユニットで、機械学習の計算を担う半導体部品のことである。
In AI tests, the Xiaomi SoC's NPU falls far behind the results of Apple's M4 and M5.
AIテストでは、XiaomiのSoCのNPUはAppleのM4とM5の結果に大きく後れを取る。
GoogleのTensor G5はAI用途に力を入れてきたチップだが、Geekbench AIの一部テストではTensor G5がより良い結果を出す。Notebookcheckは、さらに多くのテストを見ると、より明確な状況になるとしている。
下の画像は、AI性能に関する記述の付近でNotebookcheckに掲載されている。
この結果は、NPUを多用する使い方では不利になり得るが、ゲームや高解像度描画では前述の記録が利点になる。チップの総合順位はテスト内容によって変わり、用途別の判断が必要になるものである。
シンセンでの価格帯が示される
Xiaomi Pad 9 Pro Maxは、シンセンで約1,000ドル(約15万7,000円)から始まる価格帯が示された。Notebookcheckは、この新型タブレットをフラッグシップとして扱い、Xring O3の性能をApple M5やSnapdragon 8 Gen 5 Eliteと比べた。
比較にはOnePlus Pad 4やLenovo Yoga Tab Gen 2も含まれ、Xiaomi Pad 9 Pro Maxはこれらの競合と並べて評価された。Notebookcheckは2026年11月1日付で、Xiaomi Pad 9 Pro Maxのテスト結果を公開した。
用語の注釈
- SoC
- System on Chipの略で、CPUやGPUなどを1チップに統合し、スマホを動かす半導体である。(参考:SoCとは?AIチップ・スマホを動かす1チップ統合半導体を2026年版 ...)
- NPU
- Neural Processing Unitの略で、AI処理向けの専用チップである。(参考:【特集】Intel NPUってタダの飾り?使われてるの?AI機能/ソフト ...)
- 3DMark
- PCのゲーム性能を数値化して客観的に評価する業界標準のベンチマークソフトである。(参考:3DMarkとは?PCゲーミング性能を正確に測定する完全ガイド)