OpenAFM、Apple内蔵3Bモデルでローカルエージェント
25秒でわかる内容解説
Yein Park(P-YI)は2026年11月2日、GitHubでOpenAFMを公開した。Apple silicon Macに内蔵される約3Bパラメータ(調整量)の言語モデルを使い、ファイル検索や読み取りをMac内で進める。コマンド実行や編集も、変更を伴う操作は承認を待つ設計である。ローカルAIを求めるMacユーザーにとって、Apple Intelligenceを作業エージェントへ組み替える選択肢になる。
OpenAFMの動作条件と導入手順
OpenAFMは0.1.0で、MITライセンスを掲げるGitHubプロジェクトである。動作にはApple siliconのM1以降とmacOS 26 Tahoe以降、Apple Intelligenceを有効にしたMacが必要になる。HomebrewまたはDMGで導入でき、XcodeではなくCommand Line Toolsで足りる。
初回セットアップでは不足するapfelとNode.js 22.6+をHomebrew経由で導入する。apfelは、Appleが公開するFoundationModelsを呼び出す補助である。コントローラーは~/OpenAFM/adaptive-coding-agentに置かれる。
起動は⌥ Spaceで開くSpotlight風のパネルで、メニューバーの活動表示やServicesメニューのAsk OpenAFMも備える。apfelとコントローラーは127.0.0.1の11434番と11435番で待ち受け、トークンは~/OpenAFM/configにmode 600で保存する。DMG版はDeveloper ID署名と公証がないため、初回はPrivacy & SecurityでOpen Anywayを選ぶ必要がある。
内蔵モデルを補う実行手順とプラグイン
Apple Intelligenceに組み込まれたモデルは文章の読み取りに強いが、プログラミングは弱いとされる。OpenAFMは検索、読み込み、実行、検証をコードで担い、モデルには要約や小さな形式への入力を任せる仕組みを採る。引用したファイルとの照合もコード側で行うため、回答の根拠を機械的に確認できる。
読み取り専用のコマンドは直接実行するが、それ以外のコマンドや編集、ウェブ検索は承認を待つ。編集はサンドボックスで試行する。明示的な承認を待つことで変更前の確認を必須にし、コントローラーとOpenCodeエンジンには秘密情報や破壊的操作を止めるゲートがある。
既定ではオンデバイスだが、プラグインでRouter model、Codex via OpenCode、翻訳パックを追加できる。SearXNGは検索エンジン、MacTeXは論文用LaTeX環境として、プラグインで追加される。Router modelは321MのDecimaをOllaya経由で動かし、Codexプラグインは大きなタスクをOpenCodeへ引き継ぐ。
ベンチマークではオンデバイスのOpenAFMが独自タスクで62/66、中央値1.9秒を示した。HumanEvalでは35%、LiveCodeBench v6では10%だった。
コントリビューションが守る既定の制約
リポジトリは課題報告、アイデア、ドキュメント、ローカル機能(ローカルスキル)、文書リーダー、プラグイン、翻訳、ベンチマークの提供を求めている。AIコーディングエージェントも歓迎されるが、PR(変更の提案)を開く前に人が内容を確認するよう促す。
Contributions are welcome — issues, ideas, docs, local skills, document readers, plugins, translations, benchmarks.
貢献は歓迎される。課題報告、アイデア、ドキュメント、ローカルスキル、文書リーダー、プラグイン、翻訳、ベンチマークを求めている。
寄与には、ループバック限定、無断インストール禁止、変更前の承認、プラグインを有効化しない限りオンデバイスという制約が付く。大きな変更では課題報告を先に立て、テストとしてnpm testとmake smokeが求められている。
OpenAFMはapfel、OpenCode、Ollaya、SearXNG、Homebrew、Node.jsに依存し、Appleとは無関係で承認も受けていない。MITライセンスはOpenAFM自身に適用されるが、第三者プロジェクトは各自のライセンスを維持し、同梱されない。アイデアの元としてfm-guide、fm-proxy、LocalCode、OpenClaw、me-box、Layaも挙げられている。
更新、削除、Apple条件をめぐる未確定点
更新はbrew upgrade --cask openafm、または新しいDMGでアプリを入れ替える。その後、Settings > Backend > Updateでコントローラーを揃える。削除はafm-launchagent.shでagentとapfelをそれぞれ解除する。brew uninstall --cask openafmと~/OpenAFMの削除で済む。
OpenAFMが使うモデルとApple Intelligenceの利用は、AppleのmacOSライセンスとApple Intelligence利用規約に従う。OpenAFMのMITライセンスではなく、Apple側の条件が適用される点は利用前に確認が必要になる。
OpenAFMはmacOS 27のfmコマンドを使わない。fm serveを他プログラムで包むような利用も、Appleの条件を先に読む必要があるとされる。macOSではPrivate Cloud Computeがfm経由でTerminalアプリ限定とされ、第三者アプリにはAppleの特別許可が必要とされる。2026年11月2日時点の0.1.0では、その扱いがREADMEに明記されている。