GeForce RTX 5090のDLSS 5有効時における電力消費と16pinコネクタ温度の推移
25秒でわかる内容解説
韓国メディアQuasarZoneは2026年9月25日、GeForce RTX 5090 Founders EditionのDLSS 5有効時の電力消費と温度を測定した。AIゲーム技術の有効化により平均電力は約13%増加し、16pin電源コネクタの最高温度は91度を超えた。測定結果は自作PCの電源選定とケース換気に直結する。自作PCユーザーは冷却環境と電源ケーブルの接続状態に注意が必要だ。
DLSS 5による電力消費の増加と温度変化
QuasarZoneは27.5度の環境でCyberpunk 2077を4K解像度、DLSS QualityとUltra設定で20分間実行した。
HWiNFOとPCATツールの両方で電力を計測した結果、DLSS 5をオフにした時の平均電力は509ワットだった。
有効にすると575ワットに跳ね上がり、公式スペックの上限を超過した。
ピーク電力は582ワットから658ワットへと上昇した。
PCATによるコネクタ直結測定では646ワットを記録した。
測定はQuasarZoneが2026年9月25日に公開した。
Cyberpunk 2077の4K環境でDLSS QualityとUltra画像設定を適用した。
HWiNFOはソフトウェアAPIでテレメトリを取得する。
PCATは基板の回路から直接電力を計測する高精度ツールである。
温度変化も顕著だった。
DLSS 5オフ時はラッチ側で77度、反対側で80度だった。
有効化するとそれぞれ83度と91度を超えた。
GPUダイのピーク温度が86度であるため、電源コネクタがカード内で最も高温となった。
16pin電源コネクタの単一ピン電流は8.51アンプまで上昇し、PCI-SIG規格の9.2アンプに対し僅差となった。
HWiNFOとPCATの測定値には3%の差があった。
電源コネクタの温度変化を以下に示す。
| グラフィックカード | DLSS 5オフ | DLSS 5オン |
|---|---|---|
| GeForce RTX 5090 ラッチ側 | 77.1 | 83.4 |
| GeForce RTX 5090 反対側 | 80.9 | 91.7 |
| GeForce RTX 5080 ラッチ側 | 45.8 | 52.2 |
| GeForce RTX 5080 反対側 | 47.6 | 48.6 |
コネクタ設計の限界と接触不良の影響
16pin電源コネクタは最大600ワットまでの電力供給に対応している。
しかしQuasarZoneのテストでは、ピンが一つ接触不良を起こした状態でDLSS 5を有効にした時、単一ピンの電流が10.1アンプまで上昇した。
規格値を10%超える数値であり、電力の偏重が熱暴走を招く原因となる。
ネット上ではコネクタの溶融事例が複数報告されている。
特にRedditでは接続が緩んだ自作PCユーザーからの報告が目立つ。
メディアのテスト環境でも溶融が発生しており、Nvidia製だけでなくAMD製カードでも同様の現象が確認されている。
DLSS 5の有効化が直接的原因なのか、既存の接触不良と相乗効果なのかは明確でない。
カスタムモデルではさらに高い電力を記録している。
GALAX GeForce RTX 5090 32G Lightning Zでは4K環境で848ワットまで消費が跳ね上がる例もある。
Founders Editionのテスト結果が全モデルに当てはまるかは現時点で不明である。
ラッチ側と反対側で温度差が発生した。
DLSS 5オフ時は77度と80度だった。
有効化すると83度と91度へと開いた。
下の画像はDLSS 5有効時に高温となったGeForce RTX 5090の16pinコネクタである。
ユーザーの冷却対策とRTX 5080との比較
DLSS 5使用時の電力消費と温度上昇傾向に対し、自作PCユーザーは冷却環境と設定値を見直している。
あるユーザーは電圧制限プロファイルを85%に設定したところ、通常より低い温度推移を確認した。
プロファイルを変えなければさらに高温になる可能性が高いと推測されている。
I also have my card on a profile that voltage limits it to 85percent of max so I figure it would have been even higher without that.
カードを最大電圧の85%に制限するプロファイルに設定しているので、それがなければさらに高くなっていたと思う。
別のユーザーはOblivion RemasteredのNeural rendering機能で600ワットを超えたことを報告した。
Jensen Huang氏が換気の良い環境での使用を推奨しているが、一部のユーザーは空気の吹き出し方向を間違えていると指摘している。
RTX 5080ではDLSS 5有効時でもコネクタ温度が52度程度に収まっている。
RTX 5090ほど深刻な熱問題にはなっていない。
写真ではAsus製のROG Astral RTX 5090がテスト対象として使用されている。
QuasarZoneはAsus ROG Astral RTX 5090を用いて6つの電源ピンを計測した。
DLSS 5オフ時は6.94アンプから7.47アンプの範囲だった。
有効化すると7.83アンプから8.51アンプに跳ね上がった。
最大値は規格の9.2アンプに対し0.69アンプの余裕しかない。
平均電力消費量も増加した。
RTX 5090は13%、RTX 5080は17%上昇した。
両カードは公式TDP内に収まっているが、コネクタ負荷は高い。
カスタムモデルの検証と今後の設計改良
QuasarZoneのテストは2026年9月25日に公開された。
今後はカスタムモデルの冷却性能や、異なるゲームタイトルにおけるDLSS 5の消費電力パターンが詳細に測定される見込みだ。
16pinコネクタの接触不良対策として、専用ツールやケーブル交換が推奨されるようになるかもしれない。
Founders Editionのデータがカスタムモデルに完全に適用されるかは確認待ちである。
各ベンダーの対応動向が注目される。
次回の大型アップデートで電力制限値の変更やコネクタ設計の改良が発表される可能性がある。
コミュニティ製のカスタムモデルでは、3つの8pinコネクタに改造されたGalax製RTX 5090も確認されている。
DLSS 5の有効化が直接的原因なのか、既存の接触不良と相乗効果なのかは明確でない。
韓国の測定環境は27.5度で制御されていた。
Cyberpunk 2077のDLSS QualityとUltra設定で20分間プレイしたデータである。
HWiNFOとPCATの差異は3%程度だった。
1080pでは592ワット、1440pでは695ワットのピークも観測された。
4K解像度では848ワットまで消費が急騰した。
下の画像は3つの8pin電源コネクタに改造されたGalax製RTX 5090である。
用語の注釈
- 12VHPWR
- GPUに高電力を供給する16ピンの電源コネクタ規格。単一ケーブルで最大600Wまで対応し、RTX 50シリーズに採用されている。(参考:12VHPWRコネクタとは?PCIeに代わる高性能GPU用のコネクタ)