Intel Core Ultra 4000 Nova Lake デスクトップCPU仕様とモデル名がリーク
30秒でわかる内容解説
2026年10月2日、LC Tech LeaksがIntel Core Ultra 4000シリーズの7モデル仕様を公開し、Jaykihnが確認を行った。最大28コア構成の次世代デスクトップCPUは4桁モデル番号を採用し、自作PCのアップグレード計画に直結する。全モデルに低消費電力コアとvPro技術が標準搭載され、冷却や電源の選定基準が変わる。統合GPUの搭載有無によってグラフィックボードの必要性も分かれるため、ビルダーは構成表を事前に確認しておく必要がある。
コア構成とモデル番号の移行
Intelが提供する次世代Nova Lakeアーキテクチャは、従来の3桁番号から4桁モデル番号へ移行する。リークされた7モデルはCore Ultra 5からCore Ultra 9までをカバーし、最小22コアから最大28コアの構成を取る。情報源のLC Tech LeaksがXで公開したリストは、信頼性の高いIntelリーカーであるJaykihnによって裏付けられた。
両者は同じプラットフォームで情報を共有し、非bLLCモデルにもLPEコアが含まれる点を指摘した。
性能重視のPコアと省電力のEコアに加え、全モデルに4基のLPEコアが追加された。LPEコアは低消費電力効率コアと呼ばれ、アイドル時や軽負荷タスクでメインコアを休止させることで電力効率を高める。以前のパンスターレイク設計でも採用され、動画視聴やチャットアプリを独立して動作させる低消費電力アイランドを形成する。また、全ラインにIntel vProセキュリティ技術が標準搭載された。
これは企業向けセキュリティ機能だが、一般ユーザーのデータ保護や遠隔管理にも役立つ。構成表を確認すると、Core Ultra 5 4650KFが最小の22コア構成となる。Core Ultra 9 4950Kが最大28コアを占め、上位モデルはEコア数を増やす傾向にある。Core Ultra 9 4900 BFCは65WのTDP設定で6Pコアと12Eコアを採用する。Core Ultra 9 4970K BFCは8Pコアと16Eコアを搭載する。
bLLC技術と冷却電源の選定基準
大きな変更点はbLLC技術の採用だ。bLLCはIntelの大容量L3キャッシュ技術で、AMDの3D V-Cacheに相当する。ゲーム性能の向上を目的とし、対応モデルにはBFCサフィックスが付けられた。
bLLC搭載の3モデルは65Wまたは125WのTDPを設定されている。Core Ultra 9 4900 BFCは65Wと低く設定され、冷却負荷が抑えられる。一方、残りの125Wモデルは従来の高性能CPU並みの発熱を想定し、空冷クーラーなら大型モデルの対応が必要になる。
統合GPUは32 EUs(実行ユニット)を搭載するモデルが大半を占める。これは4つのXeコアに相当し、512のアルゴリズムユニットを持つが、ゲーム動作にはやや物足りない性能だ。唯一のiGPUなしモデルはCore Ultra 5 4650KFのみである。
Core Ultra 7 4870K BFCは8Pコアと12Eコアのバランス型で、Core Ultra 9 4970K BFCはCore Ultra 7 4870K BFCの12Eコアに4Eコアを追加した多スレッド向け構成だ。
プラットフォーム側ではZ990マザーボードが出荷を開始しており、Nova Lake製PCIeおよびUSBデバイスも適合試験をパスしている。ケース選定時はマザーボードのATXサイズと、CPUクーラーの高さ制限を事前に確認する必要がある。電源は高出力モデルを選ぶと、125W動作時の発熱を効率的に放散できる。写真ではIntel Core Ultra BFCシリーズの冷却設計イメージが示されている。
リーカー確認とプラットフォーム準備
X上で公開されたリストは、信頼性の高いIntelリーカーであるJaykihnによって裏付けられた。両者は同じプラットフォームで情報を共有し、非bLLCモデルにもLPEコアが含まれる点を指摘した。JaykihnはCESで公開されたノートPCのデモを引用し、同様の低消費電力アイランド構成であることを確認した。コミュニティからの具体的な反応はまだ集計されていないが、プラットフォーム準備は着実に進んでいる。
Z990マザーボードの在庫確認や、周辺デバイスの互換性テスト完了により、自作PCビルダーは部材選定の準備を整えられる。メモリはハイパフォーマンス帯が推奨される傾向にあるが、資料では具体的な動作周波数の記載はない。SSDはNova Lake対応モデルとの組み合わせが想定され、ケース内のエアフロー設計が冷却効率に直結する。構成表を見ると、PコアとEコアの比率がモデルごとに調整されている。
Core Ultra 7 4870K BFCは8Pコアと12Eコアのバランス型で、Core Ultra 9 4970K BFCはCore Ultra 7 4870K BFCの12Eコアに4Eコアを追加した多スレッド向け構成だ。ビルダーは用途に応じてコア数とキャッシュ容量のバランスを選ぶことになる。パンスターレイクモバイルCPUでは96 EUsを搭載する。デスクトップ向け32 EUsは比較的低スペックだが、日常使いには十分だ。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 最大コア数 | 28 |
| TDPオプション | 65Wまたは125W |
| 統合GPU | 32 EUsまたはなし |
| プラットフォーム | Z990 |
発売時期と部材選定の展望
最終的な発売時期は未定である。bLLC搭載モデルの具体的な価格や日本での展開有無も資料に記載がない。自作PCユーザーは、Core Ultra 9 4970K BFCのようなトップエンドモデルか、Core Ultra 7 4870K BFCのコスパモデルを選ぶか検討する必要がある。電源は125Wモデル向けに高出力タイプを選ぶのが安全だ。ケースはATXミドルタワーまたはミニITX対応機種から選定し、前面吸気と後面排気の構成が推奨される。
冷却は空冷と液冷の両対応マザーボードを選ぶと、今後のアップグレードに柔軟に対応できる。Core Ultra 9 4900 BFCは65W動作ながらCore Ultra 9のバッジを持つため、小型PCや静音ビルドに最適だ。SSDはNova Lake対応の高速モデルとの組み合わせが想定される。冷却ファンは大型サイズが標準となり、ラジエーター取り付けスペースを確保する必要がある。
10月2日のリーク以降、各マザーボードのBIOSアップデートとクールの在庫調整が進む。資料によると、Core Ultra 5 4650KFのみが統合GPUを搭載しないモデルだ。Core Ultra 9 4950KはEコア数を増やした構成で、マルチタスク処理に特化している。Nova Lake対応マザーボードの出荷が開始された。
用語の注釈
- bLLC
- Intelの大容量L3キャッシュ技術。AMDの3D V-Cacheに相当し、シングルタイルで最大144MBを搭載してゲーム性能を向上させる。(参考:Intel Nova Lake「bLLC」解説——144MBキャッシュでRyzen ...)