ASUSが公開 初のIntel Arc GPU「UGen Arc Pro B70 32 GB」
25秒でわかる内容解説
ASUSが公式サイトに初のIntel製ディスクリートGPU「UGen Arc Pro B70 32 GB」をリストアップした。BMG-G31ダイを採用し、32個のXe2コアと32 GBのGDDR6 ECCメモリを備える。AI推論やワークステーション用途を意識した冷却設計が特徴だ。自作PCユーザーはAIモデルのローカル実行やレンダリング用途で選択肢が広がる。価格と発売日は未定だが、既存の競合モデルとの価格競争次第で市場での地位が決まる見込みだ。
円換算は1ドル=158.02円(2026年10月16日、欧州中央銀行の参考レート)による概算で、日本での販売価格とは異なる。
主要仕様と冷却設計
下の画像はASUS公式サイトに掲載された製品リスト画面だ。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ダイ | BMG-G31 |
| Xe2コア数 | 32 |
| XMXエンジン | 256 |
| メモリ容量 | 32 GB |
| メモリバス幅 | 256ビット |
| メモリ帯域幅 | 608 GB/s |
| ブーストクロック | 2,800 MHz |
| 基板電力(TBP) | 290 W |
表では主要仕様をまとめた。ASUS製カードは「Big Battlemage」と呼ばれるBMG-G31ダイを搭載している。32個のXe2コアと256個のXMXエンジンが並ぶ。メモリは32 GBのGDDR6 ECCを256ビットバスで接続し、608 GB/sの帯域幅を実現する。ブーストクロックは2,800 MHzに設定されている。INT8演算性能は最大367 TOPSに達する。
基板電力(TBP)は290 Wだ。Intel Referenceの230 Wから上限まで引き上げられている。冷却はデュアルスロットのブロワーファンを採用している。カードを4枚連結するとVRAMが128 GBに拡張される。1200億パラメータのAIモデルに対応可能だとASUSは説明している。
GDDR6 ECCはエラー訂正機能を備えたメモリ規格だ。Xe2はIntelの第二世代グラフィックスアーキテクチャを指す。XMXエンジンは行列演算を高速化する専用回路だ。
自作PCユーザーはAI推論や3Dレンダリングでこれらの性能差を実感できる。帯域幅608 GB/sはメモリ容量に対するスループットを確保する。32 GBのVRAMはローカル推論で中規模モデルを扱える規模だ。
INT8演算性能367 TOPSはAIアクセラレータとしての処理能力を示す。
AIアクセラレータ定位と世代間スキップ
本製品はProArtシリーズではなくUGen AIアクセラレータラインナップに分類される。CES 2026で出展したUGen300 USB AIアクセラレータと同系統に属する。UGen300(ユーゲン スリーゼロー)はUSB端子で接続する小型AI処理ユニットだ。ASUSはコンシューマー向けのAlchemist世代とBattlemage世代をスキップした。最後のIntel製ディスクリートGPUは2021年のIris Xe DG1-4Gだ。
パッシブ冷却のIris Xe DG1-4G(アイリス Xe ディージーワン)は冷却ファンを省略した設計だった。今回はアクティブ冷却のブロワーモデルへ移行している。UGenラインへの編入は、ワークステーションやAI開発向けの実用性を優先した戦略と見られる。
ASUSの公式サイトでは、コンシューマー向けプロダクトとは明確に区分けされている。自作PCユーザーはAI推論用途でこのラインナップを検討する必要がある。Intel製GPUの自作PC市場への本格参入を象徴する一歩だ。
市場参入と競合環境
ASUS has listed the UGen Arc Pro B70 32 GB on its website, which makes it the company's first Intel Arc graphics card.
ASUSが公式サイトにUGen Arc Pro B70 32 GBをリストアップした。これにより、同社初のIntel製グラフィックスカードとなる。
ASUSはASRockやSparkle、Maxsunに続き、B70モデルをリリースした四番目のメーカとなった。既存の競合モデルは既に市場に出回っている。ASUS製カードの市場での成功は、価格競争次第で決まる見込みだ。Intelは2026年3月にArc Pro B70を949ドル(約15万円)で発売した。米国小売価格では1,300ドル(約20万5,000円)付近で推移している。
冷却設計はデュアルスロットのブロワーファンを採用している。サーバーラックやワークステーションケースへの収まりを考慮した形状だ。PCIeスロット2つ分を占有するが、隣接スロットへの熱影響を抑えられる。
自作PCユーザーはマザーボードのPCIeスロット配置とケースの拡張スロット数を確認する必要がある。帯域幅608 GB/sはメモリ容量に対するスループットを確保する。32 GBのVRAMはローカル推論で中規模モデルを扱える規模だ。
INT8演算性能367 TOPSはAIアクセラレータとしての処理能力を示す。
発売予定と価格競争
発売日と価格はまだ未発表である。ASUSは公式サイトでのリストアップにとどまっている。Intel Referenceの230 Wに対して、ASUSは290 Wを上限に設定している。電力制限の引き上げは、クロックやコア数を維持するための設計だ。Intelが定めるB70の電力範囲は160 Wから290 Wだ。
四枚連結で128 GBのVRAMが利用可能になる。1200億パラメータのモデル対応をASUSは明記している。日本市場での販売開始時期や定価は資料に記載がない。
ASRockやSparkle、Maxsunの既存モデル価格と比較して、価格設定が鍵となる。10月17日から18日にかけて公式サイトに登場した。自作PCユーザーは電源容量とマザーボードのPCIe電源ケーブル数を確認する必要がある。
ASUSの価格戦略が自作PC市場のIntel Arc普及を左右する。