R9700 AI pro GPUにアルファクール水冷ブロックを装着した結果
25秒でわかる内容解説
2026年10月20日、Level1Techsフォーラムの投稿者がR9700 AI pro GPUへアルファクール製水冷ブロックを装着した手順と冷却性能を報告した。スロット1枚幅の設計でGPU側のみアクティブ冷却され背面はパッシブ冷却だ。自作PCユーザーは冷却効率や無音化、RGB制御の挙動を把握でき、マザーボードやケースとの互換性を判断できる。対応ブランドの確認やフィッティング選定が重要となる。
装着手順と冷却構造
アルファクール製水冷ブロックはスロット1枚幅に設計されている。GPU側のみアクティブ冷却され、背面はパッシブ冷却の構造だ。
装着手順は至ってシンプルだが、GPU側ヒートシンクは固着していた。3Dプリンターのベッドを80℃に設定し、5分間載せてから均等な圧力をかけると簡単に剥がれた。無理にこじ開けず、押し上げるように外すのがコツだ。
冷却ポートは非常に近接している。16mmのソフトチューブを使用した場合、EK Quantum Torqueのような大型フィッティングは装着できない。フィッティングはホースと水冷ブロックのポートを接続するための金属製金具だ。Corsair Hydro Xシリーズ、またはアルファクール純正のフィッティングが必要となる。
電源ソケットのネジ1つは、他の固定具を外した後に初めて届く位置にある。写真では固定クリップの左スライドで開閉できる機構が確認できる。
保証無効ステッカーも剥がす必要がある。
純正バックプレートは簡単に外れた。水冷ブロックの装着後はファンが不要になり、物理的なスペースが節約できる。自作PCのケース内部レイアウトを変更する際、このスロット1枚幅の設計は配線スペースに余裕をもたらす。写真で確認できるネジを外す順序を間違えると電源ソケットのネジが届かなくなるため、手順通りに進める必要がある。
互換性と設計思想
アルファクールは当初、R9700 AI proの複数モデルへの対応を発表していた。しかし最終的にはスロット1枚幅に統一された設計となった。開発中期にギガバイト製R9700のリストを確認した投稿者は、互換性がないことに気づいた。
ギガバイト製は水冷ブロックの形状が異なるため装着できない。フォーラムでは背面にファンを取り付けるか、アクティブなバックプレートを追加するよう依頼されていた。アルファクールはメモリ冷却よりも単スロット化を優先した。
開発が進行していたため、後付けで仕様を変えるのは困難だった。アルファクールはギガバイト製には水冷ブロックをリリースしない方針だ。自作PCユーザーは購入前に対応ブランドを確認する必要がある。
保証無効ステッカーは剥がしても問題ないが、後日保証を受ける場合は貼り返すか別途管理する必要がある。アルファクールは互換性リストを公開しており、装着可否を事前に確認できる。
冷却性能とRGB制御
水冷化によりシステムは完全に無音化した。コイルワインも消えた。
反面、FurMarkでの動作は不安定だ。クロック自動設定でスロットリングが発生している。現在のケース配置はタワー900を横向きに置き、エアロックを抜く状態だ。通常の空気の流れが不足しているため、メモリ側にファンを追加する必要があるかもしれない。
RGB制御はOpenRGBがマザーボードのLEDとヘッダー接続デバイスに有効だった。OpenRGBはリソース消費が少なく、自動起動してプロファイルを読み込む点で好評だ。単色固定や全消灯をコマンドで指定できる点も評価されている。ただしメモリモジュールのRGBはオフにできなかった。
the ports are very close together, i use 16mm soft tube and the big connectors like the ek quantum torque will not fit
ポートは非常に近接しており、16mmのソフトチューブを使うとEK Quantum Torqueのような大型フィッティングは装着できない。
別のプラグイン、PawnIOを接続してデバイス再スキャンを行うと、メモリRGBの制御が解決した。
| パーツ | 値 |
|---|---|
| ブロック供給元 | アルファクール |
| スロット数 | 1 |
| GPU側冷却 | アクティブ |
| 背面冷却 | パッシブ |
| 対応ホース径 | 16mm |
| 非互換ブランド | Gigabyte |
| 制御ソフト | OpenRGB |
| 対応プラグイン | PawnIO |
コミュニティからは水冷化による無音化と、OpenRGBの軽量動作への評価が高い。ただしギガバイト製との非互換性や、ポート近接によるフィッティング制限も指摘された。メモリRGB制御の不可はPawnIO接続で解決したが、他のカードでも同様の挙動を示すかは未確認である。
今後の展開と未確定点
FurMarkでのスロットリングは、現在エアフローが不足しているケース配置が影響している可能性がある。タワー900ケースを背面に横置きしたままの状態では、冷却効率が低下する。ファンを追加するか、ケースの設置方向を変更すれば改善する見込みだ。
RAMのRGB制御はPawnIO接続で解決したが、他のGPUでも同様の挙動を示すかは未確認である。自作PCユーザーはメモリRGBの制御方法を事前にテストする必要がある。アルファクールは追加ブロックの開発を続けており、2026年10月20日に詳細が公開された。
冷却性能はメモリファン追加で向上する可能性がある。アルファクールは対応GPUの互換性リストを公開しており、装着可否を事前に確認できる。ギガバイト製に対応する水冷ブロックが今後リリースされるかは未定である。
2026年10月20日に互換性リストが更新され、装着状況が示される。写真では水冷ブロックの装着状態が確認でき、GPU側のみアクティブ冷却され背面はパッシブ冷却となっている。
用語の注釈
- Fittings
- 金属製の管保持金具。ナットを締めることでチューブを固定し接続する。(参考:Fittings - イハラサイエンス株式会社)
出典
- Watercooling R9700 AI pro(Level1Techs Forum)