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中国工場でRTX 5090がAIサーバー用に変換され小売在庫が枯渇する

20秒でわかる内容解説

中国のグレーマーケット工場がGeForce RTX 5090を大量に分解し、AIサーバー用に変換している。GB202チップとGDDR7メモリをサーバー向けブローワーデザインに移植する工程が動画で公開され、米国小売の在庫がほぼ消えた。自作PCユーザーにとって、単体GPUの価格が8,500ドル(約133万円)を超え、プリビルドPCの方が安くなる逆転現象が起きている。

円換算は1ドル=156.8円(2026年10月23日、欧州中央銀行の参考レート)による概算で、日本での販売価格とは異なる。

RTX 5090の工業的リパースとGB202チップの移植

米Nvidiaが展開するGeForce RTX 5090は、中国の工場へ出荷されると大量に分解される。動画で公開された工程では、熟練の技術者がフラッグシップモデルのGB202 silicon(GPUコア)とGDDR7メモリを丁寧に半田付けを剥がして外す。その後、これらの部品をサーバー用のデュアルスロットブローワーデザインに移植する。

ブローワーデザインとは、ファンで空気をカード内部へ強制吸気し、ラックサーバーへ複数台並べた場合に排熱を効率的に外へ出すための筐体形状である。

生産ラインはNvidiaのカスタムパートナーモデルからFounders Editionまで幅広く対応している。テストと検証を経て改造されたカードは、データセンターやAIラボへ出荷される。このグレーマーケットの流通網は非常に活発で、仲買人が在庫を絶えず探し続けている。

Custom GeForce RTX 5090 graphics cards now start at an eye-watering $8,500.

カスタムGeForce RTX 5090グラフィックスカードは現在、8,500ドルから始まる。

毎日数千枚がリパースされていると見積もられており、NvidiaはRTX 5090の生産を停止して高利益率のRTX Pro 6000 Blackwellへシリコンを振り向けている。

生産中止と在庫枯渇が招く価格逆転現象

RTX 5090が米国小売から消えた背景には、Nvidiaの供給戦略と中国の転用需要が重なる。リーク情報によると、同社は製造を完全に中止したと見られる。価値あるシリコンをプロ向けGPUへ集中させる一方、中国の転用工場は既存在庫を貪欲に消費している。その結果、カスタムモデルの単体価格は8,500ドル(約133万円)を超えた。

価格高騰を受け、自作PCユーザーの間で新たな解決策が生まれた。プリビルドPCの価格が、単体GPUを下回るケースだ。数ヶ月前なら単体GPUを買う方が安かったのに、今は組み立て済みシステムの方がコストパフォーマンスに優れている。在庫調整と転用需要のせめぎ合いが、市場の価格構造を逆転させている。

転用工場の歴史は古く、Nvidiaが消費者向けカードのブローワー版販売を終了したRTX世代から続いている慣行だ。カスタムモデルからFounders Editionまで、あらゆるバリエーションが対象となっている。写真では分解対象となるGeForce RTX 5090が映る。

RTX 5090
分解対象となるGeForce RTX 5090(出典:Tom's Hardware)

コミュニティが指摘する供給源と偽造チップの行方

市場の混乱要因について、コミュニティには複数の見方が出ている。一つは偽造チップの供給源だ。転用工場の母板が、偽造GPUを実装して海外へ売るための下準備ではないかという推測が浮かぶ。もう一つはNvidiaの供給遮断狙いである。単体の基板を売って現金を回収する都合がよいという意見もある。

米AmazonやMicrosoft、Metaなどが数十億ドルを投じて購入したGPUを、中国が買い取る可能性も指摘される。大量の在庫を持つ企業政府に売り切らせて損失を回収するようロビー活動が起きれば、中国の工場へさらに多くのRTX 5090が流入する。

長期的には、GPUよりも性能の高いAI専用チップの登場を期待する声もある。ビットコインマイニング時代と同様に、GPU依存から転換する日が来るかもしれない。製造元とshipping業者が大きな警報を聞き逃しているのか、それとも黙認しているのかは不明だ。

生産中止の真偽と最終顧客の行方

現在の市場状況を正確に把握するには、未確定の点がいくつか残る。まずNvidiaがRTX 5090の生産を完全に停止したかどうかだ。Tom's Hardwareの報道ではreportedly(報道によれば)とlikely(おそらく)が使われており、公式の生産中止発表はまだ出ていない。

転用されたカードの最終顧客も定かではない。データセンターなのか、それともAIラボなのか。グレーマーケットの流通網は複雑で、在庫がどこへ向かうか追跡するのが難しい。

2026年10月24日に公開された動画では、数千枚規模の処理ラインが映し出されている。2026年10月現在、中国の工場はフル稼働し、在庫枯渇と価格高騰が続いている。来月以降も転用工場の稼働状況と、米国小売の在庫補充ペースが市場価格を左右する。

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