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自作PCニュース:RTX半速解除と5080高騰ほか

20秒でわかる今日のニュース

円換算は1ドル=158.06円(2026年10月29日、欧州中央銀行の参考レート)による概算で、日本での販売価格とは異なる。

RTX半速設定解除とコスト性能

Linux向けオープンソースカーネルモジュールが行列演算を担うTensorコアの設定に踏み込んだ。16ビット浮動小数点のFP16を、32ビット加算のFP32で演算する際に半速に抑えていた設定が解除されたと報じられた。2026年10月22日から26日にかけて報告が相次ぎ、RTX 3090では1クロック当たり約1.9倍の演算量になったという実測が示された。

16ビット/32ビット加算時のTensor性能を比較した図
16ビット/32ビット加算時のTensor性能を比較した図(出典:Hacker News)

NVIDIAはAmpere世代のホワイトペーパーで同一チップのプロ用カードをフル速度、GeForceを半速度としていた。モジュールの作者らはドライバ前に読み込み、カードの設定を書き換えて戻す仕組みを説明している。RTX 4090では演算発行速度が約2倍に増える一方、450Wの電力制限に当たるため実際のアプリでは10〜34%の向上にとどまる例が挙げられた。

RTX 5090はBlackwell世代で既存モジュールの入口が存在せず、16ビットと8ビットはFP32加算時に半速だが、4ビットはフル速度とされる。価格を実測の行列演算で割ると、新品RTX 6000 Adaは中古GeForceの最大約4.6倍になり、プロ用は48GBや誤り訂正機能を持つECCメモリを買う側に回る。Hacker Newsではスロット当たりVRAM(ビデオメモリ)やカード数、電力、バス帯域を重視する声も出ている。

出典:Hacker News

RX 6000でFSR 4.1画質検証

AMDはRDNA 2のRadeon RX 6000シリーズにFSR 4.1のアップスケーリングを提供した。低解像度映像を高解像度へ引き伸ばす技術で、当初目標の2027年より早い2026年10月に始まった。Hardware Unboxedは人工知能(AI)コアを持たないRX 6950 XTで4Kテストを行った。

Mafia: The Old CountryとHorizon Zero Dawn Remasteredでは、RX 7900 XTXとの性能向上率の差が1〜5%に収まった。

Radeon RX 6000シリーズでのFSR 4.1アップスケーリングを写した画像。
Radeon RX 6000シリーズでのFSR 4.1アップスケーリングを写した画像。(出典:Club386)

Cyberpunk 2077では差が10〜31%に広がり、QualityからBalanced、Performanceへ下がるほどRX 7900 XTX側が有利になった。FSR 3.1と比べるとRX 6950 XTでは13〜34%フレームレートが落ちる。画質はRX 7900 XTXやRX 9070 XTとほぼ同等で、FSR 3.1よりシャープでアーティファクトが少ないと評価された。

RDNA 2を共有するSteam DeckはFSR 4.1の恩恵を受けず、対応の見通しも示されていない。AMDはRDNA 3.5携帯機向けに最適化した版も出しているが、ROG Xbox Ally Xなどでの結果は今回の検証範囲外である。

出典:Club386

HS 360 VGPUは小型高冷却設計

HAVNは小型ケースHS 360を2種類で発売した。垂直GPUマウントとPCI Express(PCIe) 5.0 x16 riserケーブルを備えたVGPU版は£239/279ドル(約4万4,100円)、標準版は£169/199ドル(約3万1,500円)で、Club386が2026年10月29日のレビューで検証した。

筐体は高さ521mm、幅242mm、奥行き491mm、重量15kgで、標準規格ATXからmini-ITXまで対応し、ATXでは背面配線用カットアウトも備える。

HAVN HS 360 VGPUの筐体を写した画像。
HAVN HS 360 VGPUの筐体を写した画像。(出典:Club386)

冷却は底部3基と背面2基の120mmファンで最低構成を組む設計だが、標準ファンは同梱されない。HAVNは背面に追加する磁気エアフローディバイダーで通常使用時最大7.5°Cの温度低下を謳うが、レビューでは実測データは示されていない。

垂直マウントはPCIe 5.0 x16 riserを使い、現行世代GPUの性能を引き出す狙いがある。一方で取り付けは固定用の突起や支持構造の位置が分かりにくく、ファンハブは付くがアドレサブルRGB(A-RGB)ハブがないため、ライティング配線に制約が残る。

出典:Club386

GPU用LN2コンテナを701.88ドル(約11万1,000円)で発表

Thermal Grizzlyは2026年10月29日にTG x CENS LN2 Containerを発表した。極限オーバークロッカーのClemens CENS Nüsslerとの共同開発で、GPU用液体窒素(LN2)冷却コンテナに位置づけられる。内部構造は最大放熱と-196℃までの温度制御を両立する設計だ。

TG x CENS LN2 Containerの製品画像。
TG x CENS LN2 Containerの製品画像。(出典:TechPowerUp)

選んだハイエンドのAMDおよびNVIDIA GPU向けに、モジュール式マウントで接触圧と熱伝導を最適化する。製品はスプリング式マウントでコア圧を一定に保ち、広いGPU互換を掲げる。精密に機械加工した銅接触面は超薄のニッケルめっきを施す。

発熱素子の設置に備えた構造とDuronaut Proを同梱し、LN2と極限オーバークロックに慣れた経験者向けとされる。公式サイトの価格は701.88ドル(約11万1,000円)である。

出典:TechPowerUp

RTX 5080が二千ドル超え

Tom's Hardwareによると、2026年10月29日時点でRTX 5080のオンライン最低価格は1,999ドル(約31万6,000円)に達し、RTX 5090の当初希望小売価格と同水準になった。

PNY製がBest Buyで1,999ドル(約31万6,000円)、Asus ROG AstralがNeweggで2,299.99ドル(約36万4,000円)、Gigabyte製がMemoryCで2,983.23ドル(約47万2,000円)と、在庫は限られる。

RTX 5080とRTX 3080 Founder's Editionを机に置いた画像。
RTX 5080とRTX 3080 Founder's Editionを机に置いた画像。(出典:Tom's Hardware)

RTX 5080はGB203 GPU、10,752個のCUDAコア(GPUの演算用コア)、16GBのグラフィックメモリ(GDDR7)を備える。AIデータセンター向け高帯域メモリHBMへの需要で、GPU用の半導体メモリ(DRAM)生産ラインが振り向けられている。8月にはPNY製が平均1,500ドル(約23万7,000円)前後だった価格が、10月には2,000ドル(約31万6,000円)前後へ動いた。

RTX 5090はオンラインで最大12,000ドル(約190万円)まで上がり、コメント欄では999ドル(約15万8,000円)でも高かったRTX 5080が高騰してゲーミング市場を圧迫するとの悲観が広がった。RX 9070 GREなどの価格上昇に触れる声もあり、AI向けの計算資源を求める企業が主な買い手だとする指摘も出ている。

出典:Tom's Hardware

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